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三月十日は「ミードの日」

渡辺 碧水

 

 三月十日は「ミードの日」である。
 「ミード(mead)」とは「蜂蜜酒」のことで、英語のスペルをそのままに片仮名表記を採用したものである。
 一般社団法人日本ミード協会は、二〇一八年(平成三十年)三月六日開催の「第一回日本ミードフェスタ」を機会に、ミードの更なる発展普及のための記念日「ミードの日」を毎年三月十日と定める、と三月一日に発表した。
 記念日は、数字の「三(みぃ)」と「十(どお)」の語呂合わせによって決められた。
 ミードの普及と発展に努めて活動する記念日は、一般家庭においては、まだまだ普及が限定的であるので、イベントや啓発活動を通じて、家庭でも楽しんでもらえる蜂蜜酒に高める日とした。
 ミード(蜂蜜酒)は蜂蜜に水と酵母を加え、発酵させた醸造酒。蜂蜜らしい甘い味わいが特徴で、アルコール度数は五~十四%程度。ヨーロッパなどでは古くから親しまれ、最近、日本でも愛好者が増えている。
 ハネムーン(新婚旅行)のルーツにもなったという長い歴史のある酒である。
 古代から中世のヨーロッパでは、新婚の二人が一か月間巣ごもりをして、強壮作用のあるとされたミードを造り、これを二人で仲良く飲み子づくりに励んだ風習があった。この「蜂蜜の一か月=蜜月(ハニームーン)」から、ミードはハネムーンの語源とみなされるようになったらしい。
 「ミードの日」の制定については、日本ミード協会は次のように意義づけている。
 蜂蜜は日本各地で採ることができる地域産品。四季が多様な日本においては、地域によって蜂蜜も多岐にわたり、その蜂蜜を原料とするミードも多彩な味わいになる。
 また、全国に存在する酒造場によって製法が異なるため、「蜂蜜+水+酵母=蜂蜜酒」という単純な製造式にも関わらず、非常に個性豊かな商品になる。
 さらに、ストーリー性に富むなど「高付加価値商品」であることから、贈答品や土産品としての需要も高い。陶器などの地域の伝統産業等とのコラボレーションなどによって、経済的利益やその他の波及効果を見込める商品でもある。
 「ミツバチの日」「はちみつの日」「世界養蜂の日」とともに、心にとどめたい。

 

(完)

 

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