はちみつ家 > 蜂蜜エッセイ

ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

Suzuki Bee Keeping

サイトマップ RSSフィード
〒382-0082 長野県須坂市大字須坂222-3

 

蜂蜜エッセイ応募作品

YOUの夢は蜂蜜酒の醸造所

渡辺 碧水

 

 結構はまって見ている番組にテレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」がある。
 二〇二〇年十月二十六日放送で、埼玉県中心部の森林、秩父地域の山中、小鹿野町の廃校地跡を酒蔵に改装して本格的に造酒を始めるという酒好き若夫婦家族が登場した。
 ロシア出身のYOU妻と日本人の夫。無類の酒好きが高じて、自分たちが飲みたいばかりに酒造業に挑戦中の陽気な二人。ユーモアあふれる言動で笑わせてくれる。
 酒好き同士が居酒屋で出会い、意気投合し結婚。ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインを生産する日本でも稀有な酒所の秩父地域へ東京から移住。この地は、酒の新規事業を始める人に助成金を支給するなど、行政の支援体制も整っているのだそうだ。
 ちなみに、YOUが数ある酒類から蜂蜜酒を選んだ理由は、「他のどんなお酒よりも旨かったから」だそうだ。
 意外にも、夫婦はまだ委託醸造とはいえ、既に商品は開発し製造済みだという。
 造られた酒瓶のラベルには「ネクタル(神の飲み物の意味)/秩父百花/蜂蜜酒」(アルコール分十%、峰の雪酒造場)とある。日本酒の中に蜂蜜を入れるのではなく、蜂蜜に水と酵母を入れ発酵させて造る醸造酒。
 試飲したスタッフは「予想していたほど甘すぎず、ちょうどいい甘さですね! お酒の美味しさの甘さ」と絶賛。
 気になる価格は、瓶詰め「三七五ml」一本が三千円。高価なのは原料の国産蜂蜜が高いからだとのこと。
 蜂蜜酒(ミード)は人類最古の酒。蜂蜜と水を混ぜて放置しておくと自然に酒の成分であるアルコールになることから、発祥は旧石器時代末にまで遡ると言われている。
 古代ローマ時代から既に広く愛飲され、現在、世界各国に千か所以上の専門醸造所があるが、日本にはまだない(?)そうだ。
 だからこそ夫婦は、日本初(?)の蜂蜜酒専門の醸造所を造りたいのだという。
 「二〇二一年の春には蔵が建てられたらうれしい」と話すYOU。夢実現の道半ば。
 酒蔵の今後が気になるスタッフの密着取材継続の申し出に、「ぜひ!来ちゃってください。小鹿野にカモン」。番組は引き続き、夢の実現に応援&密着するとのこと。

 

(完)

 

蜂蜜エッセイ一覧 =>

 

蜂蜜エッセイ

応募要項 =>

 

ニホンミツバチの蜂蜜

はちみつ家メニュー

鈴木養蜂場 はちみつ家/通販・販売サイト

Copyright (C) 2011-2024 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.