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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

花とミツ蜂と私

梶田 定義

 

 レンゲ畑が満開になったときだった。
 家畜の飼料にしょうと満開のレンゲを刈り取ろうとしたときだった。
 「あのう~、ちょつと待ってください」と、誰かの声がした。レンゲの花にチョコンと腰を下ろしたミツ蜂だった。
 「今、仲間と蜜を採りに来ているんです。このレンゲの花の蜜はとても美味しい蜜なんです。ぜひ採り終わるまで待って下さい。」私の回りにはミツ蜂が、ぶんぶんと羽音を鳴らしていた。
 「あの旨い、蜂蜜は君たちが採っていたんだね」と、云うと、ミツ蜂は、「そうなんです、蜜採の最盛期なんです。今、花を刈り取られたら、蜜を持ち帰ることができません。そして、女王蜂に、叱られます。」ミツ蜂は私の顔を見ながら訴えました。
 「そう~、あと何日待ったらいいのかな」私がそう云うと、
 「あと3日、待ってください。」と、蜂はペコリと頭を下げていった。
 「はい!わかりました。待ちましょう」と、
 私は頭の中で飼料がどのくらいあるのか計算していた。大丈夫だ。
 「3日の間に総動員して採って下さいね」と、ミツ蜂たちに云うと、みんな手を取るように、あっちの花、こっちの花に飛び込んでいった。胸いっぱい蜜をかかえて飛び立っていった。
 「来年もレンゲの花を満開にしておくからね」と、私は花一輪を手にしていた。
 私はこのミツ蜂たちが採った完熟蜜を食べてみたいと思った。

 

(完)

 

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