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蜂蜜エッセイ応募作品

琥珀色の液体に思いを馳せて

斎藤 秋

 

 ふと、空腹時に机の上の液体のりが視界に入ると、とても美味しそうに見えるときがある。琥珀色でとろりとしているからだ。あれをホットケーキの上に載せるなりしてみたらとても美味しいに違いないと空腹の頭で考えてしまう。
 なぜ、液体のりを見て美味しそうだと感じてしまうのかと言えば、あるものを思い浮かべてしまうからである。
 とろりとしていて琥珀色の液体とは。そう、ハチミツのことだ。
 熊が手で取って食べているような瓶に入ったハチミツは我が家にはなく、ハチミツと言えばプラスチックの容器に入ったものだったから、ハチミツといえばまさに液体のりのような容器に入ったものだという思い込みがあるのかもしれない。
 ハチミツと言えば、あれは中学生ぐらいの頃だろうか。朝食として、食パンの上にハチミツを載せて食べるということに夢中になった時期がある。ハチミツの効能の中には素早くエネルギーになる、という物もあるそうだ。あの琥珀色の液体には、それだけではなく様々な効能があると聞いたことがある。まるでなんにでも効く薬のようだ。そうなると、まさに朝食としてはうってつけだろう。あの容器の中には不思議が詰まっているのだ。
 そういえば、学業の成績はその頃が一番良かった記憶がある。順位でいくと、常に中の下だった成績がちょうど真ん中ぐらいになったのだ。きっと、ハチミツパワーで朝から脳がフル回転してくれたのが理由の一つなのではないだろうか。その頃を頂点として私の成績は再び中の下に落ち込んだ。あのままハチミツを食べ続けなかったのが悔やまれる。
 あの頃を思い返して、再びハチミツを食べてみようかと思う。そうすれば、過ぎ去りし青春のようには行かないかもしれないが、あの輝いていた日々を思い出すことができるように思えてしまうからだ。
 間違って、液体のりをかけてしまわないように注意しなければ……。

 

(完)

 

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