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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂さん ごめんなさい

のんの

 

 久しぶりに、田舎へ草取りに帰ると、門の側の壁から、「ぶん・ぶん・ぶん」と何十匹かの蜜蜂が、忙しく出入りしている。この隙間は使う事の無くなった農具小屋、もう何年も前から蜂が出入りしていた為、家の中へ入る時は、いつも帽子を斜めに顔を隠して通らなければならなかった。そっと小屋の戸を開けてみると、床板の隙間から蜂が数匹出入りしているだけで、何も見えない、きっと床板と地面の間に巣を作っているのだろう。蜂蜜いっぱい詰まった巣を想い巡らせていた。気にはなるものの、刺されたらと思うと何も出来ぬまま日が過ぎ、それでも気になって、活動するのが少なくなる時を見計らって、床の小さな穴へ煙を入れ、床板をめくる事にした。恐る恐る外してみると急に明るくなった床板の裏に、それは見事な巣が何層にも重なり、初めて見る自然の巣を前に、蜜蜂の働きの凄さに驚きながらも「おいしそう」と叫んでいました。折角作った巣を取るのは可哀想にと思いながら、全部いただく事に、こぼれ落ちる蜂蜜の甘く香しく何と美味しかった事か。その後も蜜蜂は無くなった巣を再び作ろうと出入りし、数年が経っている。きっと美しい巣が以前のように出来上がっている事だろう。時々大きなスズメバチが巣を守る蜜蜂を襲っている。動かなくなった沢山の蜜蜂を見て、もう巣を取るのは止めるよ安心してね。我が家を気に行ってくれている蜜蜂を横目に、刺されないよう帽子を斜めに、今日も田舎へ草取りにやって来ています。

 

(完)

 

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