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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつさまさま

ナフナン

 

 いつも元気いっぱいの娘が風邪を引いてがらがら声になってしまったことをきっかけにして、私は冷蔵庫の奥に押しやられていたつややかな黄金色のはちみつを手に取った。昔母が風邪を引くたびにつくってくれた甘酸っぱいレモンはちみつを思い出したのだ。
 レモンをぎゅーっときつく絞ったあと、マグカップにはちみつをたっぷり入れて、お湯を注ぎ、スプーンでくるくるかき混ぜてみる。少しずつ一口一口すする娘の表情が、やんわりと緩んでいく。
 「おいしい。おかわり、ほしいな」
 いくぶんすっきりした声でお願いされるがままに、私はついでに自分の分と合わせて二杯つくった。ふうふう冷ましながらゆっくり飲めば、みるみる心もほっこり和らいでいく。
 それからというもの、娘はすっかりとろーりあまいはちみつのとりこになってしまったようだ。
 ホットケーキやトースト、焼きりんごなどにくるくる円を描くようにしてかけて、にっこり。金色に輝く瓶を抱えてスプーンですくう姿は、まるではちみつ好きの子ぐまのようだ。
 私も娘の影響で、黒酢や紅茶にスプーン一杯のはちみつを入れて飲むようになった。はちみつさまさま、これからも元気いっぱい明るく楽しく美しく過ごしていきたいと思う。

 

(完)

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