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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

ミツバチの歌

阿部 信一

 

 わが家は北海道羊蹄山の麓(現ニセコ町羊蹄)で農業をしていた。豪雪地でも巡り来る季節は、雪解けを急かせ蝉時雨となります。それが終わると農家は馬耕となります。羊蹄山の裾野に広がる原始林には数万本のアカシヤとシナの木が白い花を咲かせます。季節的に北海道は本州とは若干の差があります。日本列島を九州から季節を追いかけて多くの蜂屋が北上して来ます。子供の頃。私宅の土地には、名古屋の蜂屋が毎年やってきていた。大型とラリックに百個程の蜂箱を積んで来る。家の近くに採集の場所を決め数日蓋を開けないので何故かと聞くと、すぐ開けると前にいた地を捜して飛び立ち帰ってこないので、この地がこれからの自分達の働くところを認識させるために閉じ込めるとのこと。好天の時は、蜂の羽音を聞くことになり耳が麻痺しそうである。
 夏休みの時は、手伝いとして何十万匹の蜂が集めた蜜を遠心分離機で巣から絞り出します。せっかく集めたものをと蜜を取り出す時は蜂が襲い掛かって来ますので要注意。でも防止網を被っているので安心。
 農家の人達は蜂屋さんが来るのを待っているのです。作物の植えつけなどで力投球しますので故障が多いことを知っている。その為一番先に収穫した蜂蜜を、土地を借りてる私家はもちろん部落の家々に配ってまわるのです。疲労回復にもっとも効く薬、貴重品として風邪とか身体に異常を感じた時は、蜂蜜を湯で溶かして飲んだ記憶もあり、市販薬より甘く良く効いたので盗み飲みして叱られたものです。

 

(完)

 

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