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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつはしあわせの色

モフモフもーぐり

 

 蜂蜜との出会いは子供の頃に読んだ絵本だ。おいしそうな食べ物や調理、食事描写が出てくる本に弱かった私は(今も弱い)、そうした絵本を好んで読んだ。その中で蜂蜜はバターと並んで登場する「なんだかおいしそうな物」だったのだ。「おうごんいろのはちみつをたっぷりとかけて・・・」などといった文を読んでは、未知の味を想像して悶絶したものだ。
 実際に蜂蜜を食したのは小学校に上がってからだった。駅前のデパートの上階に入っていたレストランで、ホットケーキを食べた時。蜂蜜はとても小さな銀色のピッチャーに入っていた。ホットケーキの上に四角く切って載せられたバター。その上に最後の一滴まで蜂蜜をかけた。嬉々としてホットケーキを頬張る私を、母がとても優しい笑顔で見ていたのを覚えている。今でも昨日のことのように思い出せるのは、私が小学生だった昭和五十年代後半、外食産業は今ほど隆盛しておらず、外食の機会がめったになかったせいかもしれない。
 今はプレーンヨーグルトに蜂蜜をかけて食べるのが日課になっている私。アンチエイジングなど蜂蜜が持つ効能に詳しくなったけれど、真っ白なヨーグルトの上に黄金色の液体を注ぐ時、胸をよぎるのは効能云々ではなく、くすぐったいような、懐かしいような、優しい心地だ。たぶん、これからもずっと。

 

(完)

 

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