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蜂蜜エッセイ応募作品

恋しい蜂蜜さま

百瀬 麻友

 

 喉が痛い。やっぱり、蜂蜜を買っておけばよかったと後悔する。蜂蜜は強力な殺菌作用があり、喉の殺菌と保湿効果をしてくれる。そういうことをわかっているのに、なんで常備していないんだろう。買わなきゃと思っていても買わずじまいで、結局はこうして風邪をひいてしまってからグズグズ言っている。
 咳をすると喉が焼けるように痛くて、痰も絡んでつらい。ゲホッゲホッのたびに蜂蜜が恋しくなる。恋しい蜂蜜さま、どうかわたしの手元にカムバック。
 蜂蜜の最初の出会いは、確か小学五年生の頃だった。バスケットボールチームに所属している同級生の女の子が、レモンの蜂蜜漬けをもってきて食べさせてくれた。スライスしたレモンに蜂蜜を漬けたものを、初めて口にした。
 「なんだこりゃあ」
 衝撃的だった。こんなおいしいものがあるなんて知らなくて感激した。家に帰ってそれを再現しようと思った。しかし、母はそれを拒否した。うちには、砂糖があるから蜂蜜なんて必要なしと蜂蜜購入はダメだと言い放ったのだ。結局、レモンの砂糖漬けというのを作ったが、今考えれば糖分の取り過ぎだった。
 それから五年が過ぎて、高校二年生の時の彼氏がサッカー部だったので、差し入れに「レモンの蜂蜜漬け」をやっと作って持って行った、青春の一ページを思い出した。
 そういえば蜂蜜のレモン漬けなんて、もう二十年以上作っていなしいし、食していないな。炭酸水をいれるとおいしいと聞いたことがあるので今度試してみようと思う。それからお湯を注げばレモネード。一気に疲労回復する気がしてきた。
 まっ、そのまえに、日本製蜂蜜を買ってこなきゃ、なにも始まらない。

 

(完)

 

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