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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

--無題--

たり

 

 我が家の朝食は大抵パン。ヨーグルトにナッツ、シリアル、季節の果物ジャム、そしてはちみつが食卓に並ぶ。かれこれ十年そんなはちみつを切らさない生活が続いている。
 蜂蜜には殺菌作用があり栄養豊富、風邪の時の大根蜂蜜など朝だけに限らず恩恵を受けている。最初は安く手に入るからとスーパーでどかんと購入していたけれど、市場へ定期的に一斗缶を持って売りに来られる蜂蜜屋さんがいた、気にはなるもののスーパーと比べると数倍の価格。でも長く食べるもの、今日食べたものから明日の自分が作られると考えると、そんな思いからもう長い間そちらでお世話になっている。
 甘くて美味しいしあわせを感じる蜂蜜の味。長男が小さかった頃、季節は夏でおやつにアイスキャンデーを食べてからスイミングのバスを待っていた。すると小さな蜂が長男の足元をブンブン飛び回る。追い払っても追い払っても執拗に足元を飛び回る。どうやらさっき食べていたアイスが足元に溶けて垂れていたようだった。バスはまだ来ないからこの場は離れられない、蜂は離れてくれない・・・とうとうチクリ。長男の足を刺してしまったようで、ギャーと大泣き。そんな所へバスがやってきて「蜂に刺されたので今日はお休みします」と伝え長男を抱えて近くの内科へ。「蜂に刺されました」飛び込みで入ったので看護婦さんも先生もびっくりした様子だったけれど、刺さったままの針を抜いてもらい、消毒してもらう頃には長男も少し落ち着いてきた様子。それ以来長男の蜂恐怖症は現在にも至っている。「9月は蜂が多い季節やから公園には行かへん。」少しでも羽音がすると目の色を変えて「蜂がいる」の始末。
 そんな蜂嫌いになってしまった長男を連れあるフリーマーケットへ出かけると、養蜂場の出張蜂蜜販売が来ていた。たくさんの蜂が入った四角い箱がテーブルに商品と共に並べられている。私としては蜂蜜を買いたい、長男は蜂が怖い、そんな時お店の方が試食を薦めて下さり、長男すんなり試食。甘くて美味しい、でも蜂蜜と一口に言ってもさまざまな種類があり、味も色も違う。ブンブン羽音のする隣でいくつか試食させてもらい、長男も気に入った「アカシアの蜂蜜」を購入。市場の蜂蜜とはまた違った美味しさの蜂蜜がしばらく朝食のテーブルに並んだ。
 女王ありの為にせっせと集められた貴重なはちみつのおかげで我が家は今日も元気な朝を迎えている。長男の蜂恐怖症は引き続きではありますが。

 

(完)

 

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