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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂の群れ

山田 和彦

 

 夏休みに入るころ、孫がカブト虫を欲しがっていたので、バナナを包んだ布に黒蜜を塗り、自宅近くの雑木林に仕掛けておいた。
 朝、行ってみるとカブト虫の他に、数え切れないほど、黄色スズメバチが一緒に取り付いていた。一瞬カブト虫を捕るのをあきらめようと思ったが、蜂にいたずらしなければ攻撃してこないことを思い出し、静かにカブト虫を木から外した。そのときは緊張で汗も出たが、蜂は私に警戒しながらも、危害を加えないことを判断してくれたのか、攻撃されることはなくカブト虫を捕獲することができた。この夏の新たな発見だった。だが危険な行為には違いない。刺されなかったのは幸運だったのかも知れない。籠に飼っていたカブト虫も孫は飽きたのか、夜そっと外に出し籠のふたを開けておいた。無事に逃げていったのか、朝起きて籠を見てみるとカブト虫はいなかった。自然界の恐さを味わった夏がいつの間にか通り過ぎ、すでに秋だった。

 

(完)

 

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