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はちぶんのブログ

口内炎に蜂蜜がいいって本当なの? 2019/01/25(金)

口内炎はお口の中にできる口内細菌が原因の場合と、全身の病気や皮膚の病気が原因となる場合があります。

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サウジアラビア国立サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ大学の研究では、実際にはちみつを直接塗ることで炎症をおさえ痛みを和らげたという報告があります。

それによると、口内炎のある94人(口内炎の合計180個)を3つのグループに分け、

1.コルチコステロイド(副腎皮質から生成・分泌されるステロイドホルモン)
2.オラベース(口内炎の薬)
3.蜂蜜

で試してみたそうです。
すると、蜂蜜が一番早く炎症が小さくなり、その度合いも軽くなったそうです。
対して薬の場合は、痛みが軽くなるまでに3~5日かかったそうで、蜂蜜は1日でよくなったそうです。

別の研究では、インドのシャラド・パワール歯科大学病院の口腔内科の「天然蜂蜜とトリアムシノロンアセトニドの有効性の比較」というのもあります。

これは74件の口腔潰瘍において、蜂蜜とトリアムシノロンアセトニド(皮膚の赤みやかゆみをとる薬)を比較した研究で、それぞれ「痛み」と「潰瘍の多きさ」と「紅斑のレベル」を調べたもののようです。

【参考・引用文献】 → こちら

蜂蜜には強い殺菌作用があり、鎮痛効果や炎症を抑える効果があることはよく知られていますが、これらの臨床研究の結果、実際に実証されたというわけですね。

ところが様々な情報の中には「口内炎の患部に蜂蜜を塗ることは良くない」とする人もいるようです。

しかしこれは、市販のはちみつを使った場合で、特にスーパーなどに売られている安価なはちみつを使用した場合と考えられ、「はちみつ」と表記されていても実際は水あめなどが加えられているものも多いのです。
水あめでは糖分が細菌を繁殖させてしまい逆効果になるのは必然です。

この問題は、加糖はちみつや濃縮はちみつを一緒くたに「はちみつ」と表記してよいことになっている日本の「はちみつ商品」の制度的な問題も多大にあると考えています。

やはり蜂蜜は、信用のできる農家さんから天然・非加熱のものを、直接お求めになるのが一番安心ですね。

 

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