臥竜公園のさくらまつりも終わり、当場のミツバチたちも動き始めました。
いよいよ採蜜シーズンが始まろうとしています。
さて、少し前から読んでいるミルトンの『失楽園』ですがなかなか進まず、ようやくアダムとイーヴが出てきましたよ!(おそっ!)
サタンがエデンの園にやって来て人類初の人間、アダムとイーヴを見つけるのですが、その仲睦まじい様子にサタンはあれこれ考えをめぐらせます。
そしてミツバチと蜂蜜が出て来るのはアダムのセリフの中──、
朝、眠るイーヴをアダムがこんなふうに声をかけて起こします。
「眼を覚ますのだ、わたしの佳柄(つま)よ、美しい女(もの)よ、
わたしが何よりも最後に見出した者よ、
神の最後にして最善の賜物よ、
常に新鮮な喜悦(よろこび)よ!
さあ、眼を覚ますのだ!
朝はすでに輝き、爽やかな野原はわれわれを呼んでいる。
暁のこの一刻(ひととき)を逃せば、われわれが育てた草木がどんな風に生長し、シトロンの樹がどんな風に花を咲かせ、投薬樹(ミルラ)が、乳香木(バーム)が、どのような乳液を出しているか、自然がどのように多彩な色を描き出しているか、また、
蜜蜂が花にとまってそこに流れる蜜をどんな風に吸っているか、
を見る機会を失ってしまうではないか(平井正穂訳『失楽園』岩波文庫より)」
──なんか男としては何ともこっぱずかしいセリフではありませんか!(笑)
毎朝こんなふうに起こされたら、女性はどんなふうに思うのでしょうか?
あなたは嬉しい派?
それとも、わずらわしい派?(笑)
でも蜂蜜って、生まれたてでまだ邪心のない人間の、清純さを表現する場面にも使われるなんて、なんとも誇らしい気持ちです。
さあ今日もハチミツ食べて、一日を元気に過ごしましょっと。。。(笑)