松本零士氏といえば「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などの不朽の名作を生み出したマンガ界の巨匠ですネ!
筆者も青春時代は氏の描く世界にロマンを抱き、ゴダイゴの歌などもよく口ずさんだものです。(笑)
その氏のデビュー作といえば何かご存知ですか?
実はそのタイトル、「蜜蜂の冒険」というんです!
零士サイト 株式会社アートスペースの社長ブログより
http://blog.livedoor.jp/leiji_site/
松本零士氏のデビューは1954年、高校1年生の時。
「蜜蜂の冒険」が『漫画少年』に掲載され、第一回長編漫画新人王に選ばれたのでした。
その後氏は、『毎日小学生新聞』という機関紙に昆虫を主人公にしたマンガを連載し、その原稿料で授業料や服や教科書を買っていたといいますから働きながら学ぶ苦学生だったんですねぇ~!
内容は、蜜蜂の子ハニイーが蜜を採りに行って帰るまでの物語。
カブトムシやクモやクマンバチに遭遇する冒険物のようですが、残念ながら筆者は読んだことがありません。
「蜜蜂の冒険」読みたい!!
と。。。そこではちぶんは考えました。
「デビュー作でミツバチを題材に扱っているのなら、きっと他の作品の中にもミツバチが出てくるに違いない!」
すると、、、
ありました!!
「銀河鉄道999」の中で「聖女王の反乱星」という惑星に「999号」が停車しているではありませんか!
停車時間18時間4分5秒(笑)。。。
この星に住むのは蜂が進化した人間達で、蜂社会の秩序と習性がそのまま保たれている社会なのです。
現在勢力を二分しているのはミツバチ族とスズメバチ族。
鉄郎とメーテルが下車しのは、まさにその2つの種族に紛争が勃発しようとする時でした。
物語に花を添えるのはミツバチ族のマーヤとジガバチ族のダムとの愛。
ダムは悲惨な星の歴史をフィルムに残そうとする戦争カメラマンです。
おせっかいな鉄郎は単身ミツバチ族宮殿に乗り込み、戦争を中止するよう女王に頼みますが、蜂社会の掟は誰にも止められません。
やがて戦闘が始まり、マーヤは一戦闘員となってスズメバチ族と戦います。
そしてその様子を涙をこらえながらフィルムにおさめるダム。
しかしついにマーヤは撃たれて倒れてしまいます。
「カメラを止めないで!撮るのよ!このむなしい戦いの真実を!」
恋人の最後の言葉を受け止めたものの、ダムも流れ弾に当たって死んでしまいます。
倒れ込み、互いにつかみ合おうとした手はあと数センチのところで触れ合うことはありませんでした。
地面に落とされ動いたままのカメラが、二人の最後を映しているシーンがとても印象的でした。
それにしても最近はロマンとか、ホント少なくなりましたねえ。。。