ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

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ご家庭で作る鈴木養蜂場オリジナル「かりんはちみつ」の漬け方

「かりんはちみつ」の季節です。
カリンは昔から咳止めの薬効があるといわれ、蜂蜜もまた殺菌効果があります。

今日はこのブログを読んでいただいている方だけに、当場が長年培った経験とノウハウ満載の「かりんはちみつ」の作り方をご紹介しちゃいます!
この作り方を基準に、各ご家庭の味を作り上げてみるのもいいですね!

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【準備するもの】
・漬物用広口ビンか、水がめ等の容器
・本カリン(マルメロでも可)4~5個(1.5kg位)
・蜂蜜2.4kg(1.8リットル)
・塩(軽く一握り)
・落し蓋・500g位の重石

【下準備】
①カリン(皮をむかず)を四割にする。
②芯・種を取出す。
③1~2mmの厚さにスライスする。
④30分程、塩水に浸す。

【漬け方】
1.塩水のカリンは水洗いせず、水気をよく切ります。
  ※乾燥の必要はありません。
2.容器にスライスしたカリンと、ハチミツ2.4kgを入れ、優しく天地返しをします。
  ※ハチミツが下に、カリンが浮き上ります。
3.落とし蓋をし、重石を置きます。
4.1日1回、優しく天地返しをしてください。
  ※日増しにハチミツとカリンの果汁が同化します。
5.1週間~10日くらいで完全に同化したらできあがりです。

味見をしてください。
果肉は柔らかく、果汁はカリン独特の上品な香りと甘酸っぱいハーモニーをかもし出します。
※味は一年経っても変わりません。

【ポイント】
・咳止め効果を期待するには、本カリン(毛の無いつるりとしたラグビーボール状のもの)、カリンの食用保存食向きにはマルメロ(ごつごつした毛のあるもの)を使用するのがよいでしょう。
・芯と種は捨てずにミカンの網、または布製の小袋に入れ、一緒に漬けて下さい。咳止めの薬効成分の一番ある所です。
・カリンの塩気はこの上なく甘いハチミツに対する隠し味となり、メリハリの付いた味の役目となります。
・一番肝心な事は、これは一年間の長期保存食ですので、材料のハチミツは安物は敬遠し、純正及びクセのないものを使用して下さい。当場ではアカシア蜜とレンゲ蜜をお薦めしています。
・かりんの果肉が浮き上がり、空気にさらすと果肉本来の黄色から赤茶色く変色します。変質ではありませんが見た目が良くありません。落し蓋に気配りをして下さい。

ファイル 664-2.jpg

完全なる自然食ですから、お子様にも存分に差し上げられます。
寒い冬の夜、「かりんはちみつ」の果汁を温かなお湯で割り、暑い夏には氷を浮かべ、アカシア蜂蜜と上品な香りのカリンがかもし出すハーモニーをお楽しみ下さい!

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