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中国アカシア蜂蜜視察紀行(22)《蜂蜜専門店「蜂之語」》

【四日日】

《蜂蜜専門店「蜂之語」》

朝ホテルを出るとき、ホテル内の掲示板で面白い内容の掲示物を見かけた。

ファイル 643-1.jpg

『食品安全小貼士 食品安全検査結果 良好』
『加強科技監管 落實主体責任 保障食品安全』

意味は分からないが、「食品安全」とあるからには
「うちのホテルで出す料理は安全ダヨ」
と言っているに違いないが、念のため総一郎さんに聞いてみたら教えてくれた内容が難しすぎて、はちぶんにはよく理解できなかったから、
「ホテル独自でやっているものなのか?」
と聞いたら、
「上海市食品葯品監督管理局という機関が行っているものだ」
と教えてくれた。

いずれにせよいま日本で問題になっている中国食品も、こうして自国内から改善が始められている事実を知って少し安心した。
日本と同等レベルになるまでにはもう少し時間がかかりそうだが、意識のある中国人はこうして努力しているという事実を知っていただきたい。

さて、

キャリーさんと総一郎さんは別の仕事があるというので、ここからはケンちゃん社長とはちぶんの案内役はノッポさん一人だけ。

ケンちゃん社長はキャリーさんがいなくなったのをいいことに、
「キャリーさん、毎日違う洋服と靴をはいていたね」
と、どこにそんな荷物を隠していたのかと噂しながら、驚愕の色を隠せない様子だった。

それはそうと
(迷子にならないようにしなければ……)

最初に向かったのは上海で唯一の蜂蜜専門店「蜂之語」という店の視察であった。

ファイル 643-2.jpg

この店は正真正銘の天然蜂蜜を扱っている。

以前は上海にも20店舗ほどの蜂蜜店があったそうだが、土地代や人件費の負担が大きくてついに一軒だけになってしまったという。
なるほど上海の物価はどこへ行っても日本並なのだ(少し安いと感じる程度)。

創業10年の若い店だが、西安の蜂蜜店とは大違い。
おしゃれな演出で商品を飾り、商談用の机も六角形というこだわりようだ。

26歳、店主の陳さんは、香港に近い広州市のトンゲというところで生まれ育ち、その地は昔から養蜂が盛んであったことから現在の仕事を選んだと言う。

最初はローヤルゼリーの扱いからはじめ、次にプロポリス、そして天然蜂蜜を扱うようになって、多くの自社ブランド品を開発してきた。

ファイル 643-3.jpg

ケンちゃん社長と和やかに談話をし、取り扱っている商品を見せてもらった。
ローヤルゼリーとプロポリスが一体となったカプセルや、中でもケンちゃん社長が興味を示したのはプロポリスの歯磨き粉だった。
はちぶんも以前、試作品をもらったことがあるが、まだ商品化には至っていないものである。

それをまとめ買いして、あとは天山山脈あたりで採蜜された蜂蜜を買って、店主と握手をして写真を撮った。

その時、外でものすごいバクチクの音が鳴り響いた。

「何事か!」

と思って飛び出せば、2車線の道路に爆竹の音とものすごい煙がもうもうとあがっていた。
先ほどから大勢の人が集まって、大きな音楽とMCで、何かイベントが行われていた場所である。

ファイル 643-4.jpg

格好からして労働組合運動か?
とも思ったが、それにしてもずいぶんド派手であか抜けたパフォーマンスなのだ。

聞けば美容院のオープニングセレモニーが行われている真っ最中だとのこと。
その賑やかなパフォーマンスに度肝を抜かれた。

まあ、とにかく元気な街である。

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