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中国アカシア蜂蜜視察紀行(21)《再見!西安》

《再見(ツァイチェン)!西安》

西安咸陽国際空港16時30分発上海行き―――。

「ツァイチェン、ツァイチェン!」

リュウさんとワンさんとドライバーが私たちに手を振って見送ってくれた。

『再見(ツァイチェン)』―――
『再び見会(みま)おう』『またね!』と、
なんといい言葉であるか。

日本語の「さようなら」とか「さらば」とか、「もうこれっきり」というのでなく「再び」である。

はちぶんは名古屋の空港の免税店で買った1カートンのメビウスを、1箱ずつ彼らに配り、得意の「謝々(シェーシェー)」を何度も繰り返して握手を交わした。

そういえば女性のワンさんはタバコを吸わなかった!

慌てて日本から持ってきた使いかけの『ミンティア(すうっとするやつ)』を取り出し、中にまだ粒が入っているのを確認して彼女に渡した。

彼女の僕の手を握り返した指が柔らかかった。

こうして一行は西安を後にして上海へと飛んだ。
孔明様の扇はまだ同じ中国国内なので没収される心配はない。

ファイル 642-1.jpg

上海空港から今晩宿泊予定の「汾陽花園酒店」というホテルに向かう。

立ち並ぶ高層ビルのイルミネーションは色鮮やかで、その美しさは東京以上。
というのも日本は飛行機の操縦士が間違えないように、ビルなどの建物に使用する明かりにも制限があるのだという。

ノッポさんの話によれば、これから向かうホテルは昔のフランス租界の中にあり、すぐ目の前には上海音楽学院が隣接する閑静な場所にあるという。
到着してみれば、なるほどどことなく軽井沢の趣きがある高級そうなホテルである。

ファイル 642-2.jpg

夕食を食べに外へ出た。

いいかげん山椒と黒酢と唐辛子には飽きたケンちゃん社長とはちぶんは、ノッポさんと比較的上海には詳しいキャリーさんに連れられて、大衆食堂のような店に入ってできる限り日本食に近い料理を選んで食べた。

キュウリとお粥と白いご飯と、漬物だけでご飯が食べれてしまう長野県人は、他に何もいらないのだ。
特にケンちゃん社長は
「とにかく冷たいものが飲みたい!」
と、出される温かい烏龍茶に、氷を別に頼んで冷やして飲んだ。

むかし聞いた話では、中国の生水というのは石灰分が多く、生で飲むことはないのだそうだ。
必ず一度沸騰させてから飲むため、だからお茶の文化が発達した。
そのせいであろうか野菜でも何でも火を通す。
脂っこい料理が多い由縁なのだ。

食事を終えて少し上海の街を歩いてみようということになった。

路地には鶏肉を焼く屋台や珍しそうな食べ物がたくさんあり、どうせならこういうところで珍しい食べ物を食べればよかったと後悔したがすでに満腹だ。

おっと!

日本では見慣れた“M”のマーク!
あれは『マクドナルド』ではないか!

ところが下に綴ってあるのは「麦当劳」という見慣れない文字で、
「もしや、西安で見かけた偽セブンイレブン同様のまがいものか?」
と疑っていると、隣を歩くノッポさんが、

「マイ-ダン-ロウ」

と言った。
つまり「麦当劳」の発音が「麦(mak)当(dong)劳(lou)」で「McDonald’s」に近い発音になるのだ。
つまりそれは本物のマックだった!

「上海にいるのだから『新天地』に行ってみましょうか?あそこは大人の街よ」
とキャリーさんが言う。
「大人の街」という言葉に社長もはちぶんも胸がときめいた。

ところがそこからだと『新天地』という場所までは遠く、30分くらい歩いてようやく到着したが、すっかり疲れ切ってカフェでビールを一杯飲んで、帰りはタクシーを拾ってホテルに戻った。

西安も賑やかだったが、上海はワンランク上の上品さがある賑やかな場所だった。
夜中の12時を回っているというのに、西洋の学生たちや若者で東京ディズニーランドのような人ごみだ。
しかも今日は日曜なのだ。

ホテルに帰ってブログを書いた。
明日は帰国だ。

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