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中国アカシア蜂蜜視察紀行(9)《黄土高原》

《黄土高原》

それにしても奇妙な地形である。

山が段々になっており、傾斜の部分の土がむきだしになっているのだ。
傾斜の部分とはいわゆる崖である。

ファイル 630-1.jpg

「この辺り一帯は黄土高原と言います」
総一郎さんが教えてくれた。

黄土高原―――

それは中国四大高原のひとつにも数えられている、中国でも特別な地形を形成している場所である。

ちなみに中国四大高原とは、

1.チベット高原
2.内モンゴル高原
3.雲貴高原(雲南省・貴州省)
そして、
4.黄土高原

である。
ものの本によれば……黄土高原とは、

黄河中流域に広がる海抜1000から2000メートルの高原地帯で、年間の降雨量は300から700ミリの半乾燥地で、強風によって砂漠から運ばれた黄砂が長い年月をかけて70メートルほどの厚さに堆積しているのだそうな。

黄砂というのは石英を主成分として保水力が低く、乾燥するとカチカチに固まる性質を持っていて、大昔は草木が茂る豊かな自然の地であったが、気候の変化や無計画な木々の伐採、開墾等によって土壌の浸食が進み荒涼化した―――

とあるが、ここでは総一郎さんが解説してくれた内容を忠実に残しておきたい。

この辺り一帯は大昔は大平原だったそうである。

大昔というのは有史以前。
ところがそこを流れる河によって地表が次第に削られていき、長い長い年月をかけて現在見られるこのような地形になったと言う。

ちなみに中国では、日本で言う「川」のことを一般的に「河」や「江」という字を使う。
「川」というのは、山の中に流れる小川とか渓流のようなものをさすのだそうだ。
はちぶんがいつも見慣れた千曲川など、中国においては小川なのだ!

話は続く。

だから見た目は山のように見えるが、そのてっぺんには頂上というものがなく、どこも平坦な土地(平野)が広がっているだけなのだ。

面白いのはむき出しになった土の部分に、人が入れそうな穴がいくつも空いていることである。

これは「窟洞(ヤオトン)」と呼ばれる人家だそうで、1960年頃まで実際に人が生活していたそうだ。

ファイル 630-2.jpg

しかしこんな地形では、水の確保をするにも作物を育てるにも、さぞたいへんだったことだろう。

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