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中国アカシア蜂蜜視察紀行(6)《飲食店『人人居』》

《飲食店『人人居』》

長野から名古屋まで約4時間、名古屋から西安まで約7時間、飛行場から西安市まで約1時間と、ほぼ移動だけで終わってしまった初日だが、蜂蜜店の視察を終えてようやくまともな食事にありつけそうだ。

ケンちゃん社長やはちぶんに限らず、旅先の食事は大きな楽しみの一つであろう。

ファイル 627-1.jpg

総一郎さんとリュウさんに案内されて入ったのは『人人居』という店で、店内に入ると記録を残そうと魚が泳ぐ大きな水槽を写真に収めた。
するとフラッシュが光った瞬間、店員が僕のところにやってきて訳の分からない中国語をペラペラ話し出した。

(なんだ?ここは撮影禁止か?)

はちぶんは
「なに言ってんだか解からんアルよ~」
とジェスチャーで対応したが、店員は訳の分からない中国語を続け、しまいには
「店長と話をつけよう!」
と言わんばかりの激しさだ。
そこへ頼りになるノッポさんが仲介に入ってくれ、我々のことを説明してくれ、ようやく店員の剣幕はおさまった。

どうやらはちぶんは公安警察の調査員と間違えられたようで、店を取り調べていると勘違いされたらしい。

それはそうといよいよ食事である。
どれも非常にうまそうな写真が並ぶメニューを見せられた。

ところが書いてある文字は全て中国語で(当たり前だが)、こんなに美味しそうなのだからどれを選んでも間違いないだろうと、現地の人たちに注文を委ねた。

その間総一郎さんは西安の日常的な食事の話をしてくれた。
例えば、西安の人は羊のスープを日常的に食べるということ。
そこにはナンを細かくちぎったものを入れ、それを朝から食べる習慣があるといった話である。

そしてそれに近いメニューも含めてリュウさん達は次々と注文すると、やがて一品ずつ中国料理定番の丸テーブルに運ばれた。

まずは社長が所望したビールで乾杯。
そして料理がひと品が運ばれるたび、テーブルが回されてまず最初に社長の前で止まる。
社長が箸をつけると次にはちぶんのところに回される。
どうやら中国でも序列というものを重んじているらしい。

それにつけてもどの料理も香辛料が大量に入っており、素材の味を大切にする日本人の味覚には強烈すぎた。
素材よりも山椒と唐辛子と黒酢が味のほぼ99%(おおげさだが)を支配しており、お世辞にも美味しいとはいえない。

(山椒と唐辛子と黒酢のパレードや~!)

中でも『沸騰肥牛』なる真っ赤な料理を口にしたとき、思わずはちぶんは口から火を吐いた!

(なんじゃ、こりゃゃあゃー!超々ウルトラスーパースペシャル激辛ではないかっ!!)

ファイル 627-2.jpg

もともとはちぶんは激辛が大好きなはずである。
うどんにスプーン山盛りの七味唐辛子を入れても、CoCo壱に行って最上級の激辛カレーを食べても美味しく感じるほどなのだが、この沸騰肥牛には参った!

その名の如く沸騰するような超激辛で、口の中が痙攣したようにビリビリ、ヒリヒリとした感覚が10分くらい続くのだ。

「み、水を……」

と、飲んだところでしびれはおさまらない。
ひいひい言いながら手のひらで唇をあおいでいたが、そこに登場したのが『大白酒』と書かれたアルコール度50%の強烈なお酒で、リュウさんは
「これを飲むだろう?」
と、ボトルで2本も買い込んだ。

「さあ、遠慮せずに飲め飲め」
と、次から次へと大白酒を注いでくる。
これもタバコと同様、中国では注がれたら飲み干すのが礼儀で、断れば失礼に当たるというから勧められるまま飲むより仕方がない。

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