ミツバチと共に90年――

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アレクサンダー大王の話

ナポレオンが愛読したという「プルターク英雄伝」にも登場するアレクサンダー大王は、紀元前356~前323に活躍した古代マケドニアの英雄です。

彼は19歳で王位を継いでから、わずか10年の間にペルシャ帝国を征服し、更には東方遠征によってインドまで進み、歴史上類を見ない空前の大帝国を建設しました。
そして彼のおこしたヘレニズム文化は、やがて中国や日本にも影響をおよぼします。

そんなアレクサンダー大王が少年期に師事していたのが、あの哲学者のアリストテレスでした。
アリストテレスといえば、以前このブログでも紹介しましたが、ローヤルゼリーやハチミツの研究でも有名です。
幼きアレクサンダーも、アリストテレスから様々な蜜蜂の話を聞かされていたに違いありません。そして、師匠の忠告にはいつも忠実でした。

「アレキサンダー大王」をアラビア語では「イスカンダーリヤ」というそうで、彼はそれと同じ名前の国も作りました。
そう、松本零士氏のあの「宇宙戦艦ヤマト」が目指した目的地の名称はここからきているんですネ!(笑)
また、足の速い人を指す「韋駄天」という言葉も、実はこの言葉から生まれたのだそうです。

そんな絶大な勢力を誇ったアレキサンダー大王ですが、32歳のとき遠征先で病気にかかって亡くなります。
そして、その遺体が腐敗しないように使われたのがハチミツでした。

それは彼の遺言でもあり、彼はエジプトのミイラがハチミツによって腐敗しなかったという事実を知っていたのです。
そうして大王の遺体は、黄金の棺にハチミツ漬けにされて、アレキサンドリアまで運ばれたといいます。

現代のエンバーミングという技法がない紀元前の話です。

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