ミツバチと共に90年――

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これがオス蜂です!

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オス蜂といえば女王蜂と繁殖して子孫を残すだけの存在です。
巣の中には全体の5%ほどしかいないので見つけるのもたいへんですが、やっと撮った写真がこれです。(笑)

働きバチより体が黒みがかって大きく、目が大きいのが特徴です。また、針を持っていないので刺すことができません。
普段は働き蜂にエサを与えられて巣の中でうろうろしながら生活しています。

そして新しい女王蜂が誕生すると、地上15メートルくらいのところで空中婚が行われます。
それは女王蜂の周囲にオス蜂の群が飛翔しながら交尾をする光景です。

巣の中にオス蜂もいるのですから、何もわざわざ空を飛ぶことはないだろうと思うかもしれませんが、そこにはミツバチの秘密の生態が隠されているのです。
空中で女王蜂を囲むのは、実は別の巣のオス蜂たちです。
そう!巧みに近親交配を避け、優性遺伝の仕組みを作っているのですネ!

交尾を終えたオス蜂は、そのまま死んでしまいます。
そして空中婚で体に精子を蓄えた女王蜂は、巣に戻ってタマゴを生み続け、その精子を受けた者がメスになり、受けなかった者はオスになるのです。

交尾ができなかったオス蜂は巣に戻ってももうすることがありません。
エサが豊富にある季節はいいのですが、秋になり蓄えがなくなってくると、働き蜂はオス蜂を巣の外へ引きずり出してしまいます。
もとより蜜の集め方も知りませんから、オス蜂はもはや餓死するしかありません。

人間から見ればなんとも哀れな一生ですネ……。

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