これまでハチミツの良い事ばかりを書いてきましたが、今日はちょっとマイナスイメージになってしまうこともつづっておきましょう。
当場の商品もそうですが、ハチミツのラベルをよく見ると「1歳未満の乳児には与えないでください」という趣旨の注意書きがあります。
ハチミツって健康のたための万能食品だと思っていたのに、これはいったいどういうことでしょう?
それは、ごく稀にボツリヌス菌という自然界にある菌がハチミツの中に残っている場合があるからです。
そして、この菌は魚介類や野菜などにもついている場合がありますので、それらを使う場合はよく洗ってから調理しましょうネ。
一般的にボツリヌス菌は食中毒をおこす危険性のある菌ですが、万一、ハチミツの中に含まれていたとしても、ごく微量ですので、1歳以上であれば細菌に対する抵抗力がありますので、胃腸内で死滅していまいます。
ところが、1歳未満の幼児では細菌に対する抵抗力がまだ弱く、乳児ボツリヌス症を引き起こす場合があることが確認されているのです。
乳児ボツリヌス症の潜伏期間は3~30日ほどで、かかってしまうとその症状は三日以上の便秘が続き、元気が無く眠りがちになります。
もしハチミツを食べてそのような症状が出たら、すぐにお医者さんへ行ってください。
さらにボツリヌス菌は加熱しても芽胞となって高温に耐えるため、なかなか死滅しません。ですので「加熱すれば安全だろう」と思ってはいけません。
でもこれは、あくまで赤ちゃんに与えようとする時の注意で、1歳を越えていれば心配はありませんので、あまりハチミツを敬遠しないでくださいネ!(笑)