蜂が出てくる日本の昔話ってけっこうありますが、今日ご紹介するのは秋田県の「はちとあり」というお話です。
ハチどんとアリどんが海に出かけ、ハチどんがニシンを、アリどんが立派なタイをそれぞれ手に入れます。
タイを羨ましく思ったハチどんは、ニシンと交換するようアリどんにお願いしますが、アリどんは承諾しません。
そこで地元の奉行所で裁判を起こしますが、大岡越前もどきの迷?奉行が出てきて判決をくだします。
「アリどん、君は“九九”を知っとるかい?」
「もちろん知っとります」
「では、“二四”はいくつじゃ?」
「“二四が八(ニシンがハチ)”です」
「蜂どん、君は感謝するとき何と言う?」
「そりゃもちろん“有難たい(アリがタイ)”と申します」
と、まあ、めでたし、めでたし……???←かなり強引な判決!(笑)
ともあれこんな掛詞(かけことば)を使った(ダジャレと言った方がいいですね!)、欲張りや意地悪は良くないと教えたお話です。
でも最初にこの話を知ったとき、“九九”ってそんな昔からあったのかなあ?と疑問に思いました。
で、調べてみますと、なんと日本では平安時代に書かれた「口遊(くちずさみ)」という貴族の教科書にあるというのです!
また、戯訓(ふざけよみ)という言葉遊びで、昔から数字を九九で表現していたと言うのです。
これでナットク!
ネットで、子どものころ見ていた「まんが日本昔ばなし」の「はちとあり」を見つけましたのでお時間のある方はご覧ください!(笑)
0647 はちとあり 投稿者 nihonnotakara1983