ミツバチと共に90年――

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ローヤルゼリーのロイヤラクチンというタンパク質

ローヤルゼリーにはまだまだ未知の成分が含まれていますが、昨年、富山大学の研究で、ロイヤラクチンという新たな物質が発見されたのをご存じですか?
これは世界に先駆けた大発見で、同じ遺伝子の型を持つ働き蜂が女王蜂へと成長する神秘を解明したものなんです!

そもそもミツバチの社会は女王蜂を頂点とした階級社会ですが、まだ幼虫の時に働き蜂が分泌するローヤルゼリーを摂取した者のみが女王蜂へと分化します。
そして女王蜂といえば、働き蜂より1.5倍も体が大きく、寿命も20倍も長く、しかも一日に2000個のタマゴを産むという驚異の特性を持っているのです!

これまで同じタマゴから生まれた働き蜂が、ローヤルゼリーを食べた者だけが女王蜂になることは経験的に分かっていましたが、なぜそうなるかといった科学的メカニズムは全くの謎でした。
ところが富山大学工学部生物工学科の鎌倉昌樹氏は、そのミツバチの女王蜂分化を誘導するロイヤラクチンというタンパク質を発見し、その作用のメカニズムを明らかにしたのです。スゴイ!

その実験の一つで、ショウジョウバエにロイヤラクチンを投与したそうです。
すると、驚くことに投与されたショウジョウバエは、女王蜂と同じような体のサイズに成長し、産卵数や寿命にも増加が認められたと言うのです!
ロイヤラクチンがミツバチだけなく、種を超えて作用する因子であることが明らかになったのです。

同じ遺伝子を持つ者が全く異なった姿形になるわけですから、ドラゴンボールもビックリです!(笑)

ミツバチの神秘も、やがてすべてが解明される時がくるのでしょうか?

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