古代ギリシアのお医者さんでヒポクラテスという人がいます。
彼はそれまで迷信や呪術が中心だった医療から、臨床を重んじた学問と呼べる医療に発展させた「医学の父」とも言われているスゴイ人なんです!
その研究は『ヒポクラテス集典』にまとめられていますが、彼の研究でちょっと興味深いのが〝惚(ほ)れ薬〟です。
惚れ薬とは、飲めば相手を好きになってしまうという魔法の薬ですが、言いかえれば媚薬のことで、これは性欲を高め恋愛感情を起こさせるような薬のことです。
確かシェイクスピアの「夏の夜の夢」とか「ドラえもん」にも、その成分は知りませんが出てきたことがあると思います。(笑)
まあ〝惚れ薬〟といってしまえば非現実的ですが、現実的にいえば精力剤とか強壮剤といったところでしょうネ。
さて、ヒポクラテスが言う〝惚れ薬〟の気になる処方の仕方ですが―――、
『ロバの乳と蜂蜜を混ぜる』
というごく簡単なもの。
本当にそれで惚れ薬ができたのでしょうか?(笑)
今はもうロバの乳といってもあまり手に入らないでしょうから牛乳で試してもいいかもしれません。(笑)
好きなお相手とテーブルをはさんで、一緒にハチミツミルクを飲んでみましょう!
たちまちお相手が貴方にメロメロ……なんてことも!←保障はしませんヨ!
それにしてもヒポクラテスは、現代に通じる多くの格言を残しているんです!
「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」
「人間がありのままの自然体で、自然の中で生活をすれば120歳まで生きられる」
「病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするにすぎない」
とか……。
紀元前にすごいお医者さんがいたものです!