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蜂蜜エッセイ応募作品

我が家の蜂蜜ライフ

笹井純子

 

 まさか我が家がこんなに蜂蜜まみれの生活を送るとは、つい数年前まで想像もしていなかった。知ることは、素晴らしい出会いを広げてくれるのだと実感する。
私はチーズ講師をしている。例えば、どこでどのように作られ、味わいはどうか等ご紹介するのだが、中でもワインや食材との相性は、多数の方が興味を持つところだ。チーズと相性のよい食材は果物やナッツ等色々あるが、蜂蜜もなくてはならない定番の副食材。よく知られているのが、独特のクセと塩味の強いブルーチーズとの相性。香りのマスキング効果と、優しい甘さがチーズの塩味を包み込み、何とも言えない上品なデザートになる。これは試してみないと口では伝わらないおいしさだ。他にも、フレッシュなチーズにとろりとかけるとそれだけでスイーツになる。
だが、たまたま蜂蜜を食べ比べる機会があり、そこで改めて気付いたことがある。一括りに蜂蜜と言っても、蜜源によって色も香も味わいも違うのだ。さらっとしているのか、ねっとりなのか結晶はあるか等、テクスチャーも全く違う。チーズに相性の良いワインを選ぶように、蜂蜜も選び方一つで全く違った表情になる。今では当たり前だが、興味のない私にはそれすらも気付けていなかった。「目から鱗」とはこのことだ。でもおかげで、蜂蜜そのものに夢中になり、気付けば蜂蜜セミナー講師の資格を取得していた。
その後チーズセミナーでは必ず、おすすめ蜂蜜を添えてご紹介している。同じチーズでも蜂蜜を変えるだけで、違う楽しみ方が広がる。それぞれの個性を生かして相性を考えるのはとても楽しい作業だ。その面白さ、おいしさを受講者の方と共有できた時は本当に嬉しい。すると皆さん、ご自宅でも蜂蜜ライフを楽しまれるようになるのだ。
もちろん、我が家も例外ではない。せっせと蜂蜜のおいしさや食べ方、また効用をいかした使い方を毎日のように話しているのだから、家族が食べないわけはない。「どの蜂蜜が合うかな?」なんて言いながら、数種の蜂蜜から自分なりに選んで食べている。また、ニキビや擦り傷の時は蜂蜜を塗り込み、目が疲れた時は蜂蜜で涙を流してスッキリさせる。少し前までは1本の蜂蜜がずっと残っていたのに、食卓にも常備薬としても欠かせないものに昇格した。こんな蜂蜜のおいしさやパワーを知らないなんて勿体ない!まずは少し興味を持って知ること。そして「蜂蜜」の扉をたくさんの方に開けてほしいと心から願う。


 

(完)

 

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