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蜂蜜エッセイ応募作品

マヌカハニーとの出会い

くろまめ

 

 我が家では風邪の引き始めにはマヌカハニーをスプーンに1さじなめている。喉の痛みがすうっと楽になり、大抵の場合は熱を出したりせずに元気になれる。コロナ禍の中、うちではマヌカハニーはなくてはならない存在になった。
マヌカハニーを知ったのは、今から15年前、私がオーストラリアに留学していた時のことだった。大学の夏休みに、後に夫となる彼とタスマニア島を旅し、はちみつの専門店に立ち寄った。その店には今まで日本では見たことのないようなたくさんの種類の蜂蜜が並んでいた。中でも値段が高く、どろりとした茶色の蜂蜜、それがマヌカハニーだった。店員に「とても体にいいのよ」と勧められるまま、健康志向の私は一瓶だけ購入した。
留学を終え、日本に帰る時に、マヌカハニーも一緒に持ち帰った。留学後すぐ結婚した夫は「こっちの方が好きだな」といくつも購入していたレザーウッドの蜂蜜ばかりを好み、私も独特な風味のマヌカハニーにはあまり手が出ず、瓶はほとんど手付かずのままだった。やがて長男、次男と子どもに恵まれ、私たちは新婚時代の4年過ごした小さな家を引っ越した。その時に使いかけのあのマヌカハニーは他のものと一緒に処分してしまった。
初めて買ったあのマヌカハニーは濃厚で、独特の風味が強かった。おそらく今うちにあるものよりもずっと高品質だったと思う。蜂蜜は長持ちするという。マヌカハニーの効果を実感している今、捨てるなんてもったいないことをしてしまったな、と後悔している。

 

(完)

 

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