はちみつ家 > 蜂蜜エッセイ

ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

Suzuki Bee Keeping

サイトマップ RSSフィード
〒382-0082 長野県須坂市大字須坂222-3

 

蜂蜜エッセイ応募作品

甘い青春

ハッチ郎

 

きみが作ってくれた蜂蜜レモンの味が忘れられません。いまもあの味を思い出すだけで、自然と口のなかに唾液が分泌します。あれは僕らが高校生の頃のことでした。バスケ部の練習が終わるのを、きみはいつも待っていてくれました。その手には小瓶が入った袋を持って。部活後の疲れたからだに、きみの作る蜂蜜レモンは最高のご馳走でした。からだ中に染み渡る甘酸っぱさは、まさに恍惚。一瞬にして疲れが吹っ飛ぶようでした。一瓶まるごと僕だけのものにしたかったけれど、いつの間にかバスケ部でも評判になって、最後の方には3瓶も作らせちゃってごめん(笑)。みんな美味しいって喜んで食べていました。おかげでバスケも頑張れたよ。ありがとう。
きみから「蜂蜜にはすごく栄養がある」ってことも教えてもらいました。あの蜂蜜レモンには砂糖をまったく使っていないって聞いたときは驚いた!だってあんなに甘いのに!栄養たっぷりで糖分控え目、蜂蜜はまさにアスリートにもってこいの食べ物だと感じました。そのおかげもあってか、高校生活は体調を崩すこともなく毎日元気に部活に打ち込むことができました。
いまでも僕は蜂蜜が大好きです。食パンにかけるときは必ずトローン、トロローン、トロロローンと3周くらい垂らします。それくらい好きです。カリカリのパンに、トロトロの蜂蜜のベストマッチ!もう最高です。
もうあんなに汗をかくほど運動することはなくなったけれど、たまにあの頃を思い出したくなって、自分でも蜂蜜レモンをつくってみたりします。卒業後もバスケ部で集まるたびに、きみの蜂蜜レモンの話題が出ていました。素敵な差し入れを本当にありがとう。今度サプライズで蜂蜜を贈りたいと思います。またあの頃の思い出の味、つくってもらえたら嬉しいです。甘酸っぱいあの味が、僕の青春そのものでした。

 

(完)

 

蜂蜜エッセイ一覧 =>

 

蜂蜜エッセイ

応募要項 =>

 

ニホンミツバチの蜂蜜

はちみつ家メニュー

鈴木養蜂場 はちみつ家/通販・販売サイト

Copyright (C) 2011-2024 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.