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蜂蜜エッセイ応募作品

はちの神様

のざき まなみ

 

みなさんは金子みすゞの「はちと神様」という詩を知っていますか。詩の内容は、はちはお花のなかにいていつもみつを探しています。お花はお庭のなかで花を探しています。お庭は土べいのなかにあって、土べいは町の中にあります。町は日本の中に、日本は世界の中にあって、世界は神様の中に存在しています。そうして神様は小っちゃなはちのなかにいるのです。小さなはちから、町、日本、そして大きな世界へと広がって、とうとう神様までいってその神様は小さなはちのなかに存在しているというというのです。とっても不思議な詩です。はちは花のみつを集めて花粉を運んで花を咲かせ、実ができます。その実や種はまた芽を出し、次の季節には大きな花を咲かせます。きっとはちのなかの神様がそうさせているのでしょう。はちが集めたみつは、はちみつとして私たちがおいしくいただきます。もちろんはちの赤ちゃんも大きくなるためにみつをもらいます。一生懸命はちが集めたはちみつを私たちがいただくしあわせを毎日感じています。こうして考えてみるとみんなひとりひとり役割を持って生まれてきているのだなあと思います。それぞれが支え合って、助け合って生きている。人はひとりでは生きていけないから、だからどの子も、みんな大切で、かけがえのない命なんだ。そんな大事なことを教えてくれた金子みすゞの「はちの神様」の詩をこれからも子どもたちに読み聞かせていこうと思います。そして私自身も自分を大切に、家族を大切に、ふるさとであるまち、地域を大切にして生きていこうと思います。

 

(完)

 

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