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蜂蜜エッセイ応募作品

感動の白いはちみつ

じいこ

 

 私が今まで出会った中で強烈なインパクトを残したのは、ハワイの白いはちみつ「レアハワイアン オーガニック ホワイトキアヴェハニー」です。出会いのきっかけは、私と同じくはちみつ好きの母がお取り寄せしたものを分けてもらったこと。「高くてちょっと奮発しちゃったんだから大事に食べてよ」と念を押され、当時一人暮らしをしていた部屋で袋を開くと、そこには見たこともない白いはちみつが。「こんなはちみつあるの!?」と衝撃を受けました。
 小さなスプーンで掬って、口に含むと、味わったことのない上品な甘さととろける食感…一瞬で虜になりました。これは単品で味わうべきものだ!と思い、大事にちょびちょび食べたのを覚えています。
 そのはちみつが入っていた袋には説明書もついていて、読んでみると、通常のはちみつは加熱処理を行うところ、このはちみつは加熱をせずに採取されているとのこと。つまり、自然のはちみつに含まれる酵素がそのまま入っている、ということです。そのため、免疫機能が高まり、風邪をひきやすい私にはうってつけなのでした。
 一度、職場を退職する際、私と同じくのどが弱くて風邪を引きやすい先輩に今までのお礼とともにプレゼントしようと思いハワイの輸入食品店へ行ったのですが、値段にもびっくり。高価だけれど、それ以上にその先輩にはお世話になったので感動を分かち合いたいと思い、覚悟を決めて購入しました。
 今、私ははちみつ専門店のある地域に住んでいます。そこで色 々な国の、色 々な果樹からとれたはちみつを試食し、ちょっとしたお土産や自分へのご褒美にするのがマイブームです。
 はちみつは、人間にはそれに似たものは作れても、完璧なはちみつは未だに作れないと聞きます。そんな自然の神秘的なはちみつを味わえる私たち人間は、本当に贅沢な動物だと思います。これからもはちみつと隣り合わせの人生を送っていきたいです。

 

(完)

 

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