はちみつ家　>　蜂蜜エッセイ

思い出の母の味

しんまほまま

　私が風邪っぽいとき、調子が悪いとき、いつも母がつくってくれたもの。それがはちみつレモンでした。作り方はごく簡単、お湯に蜂蜜をといて、レモンを数滴しぼる。この簡単なレシピが、微妙な各材料の配合が、母でないとつくりだせない味。私がつくるのとでは全然違うのです。
　そして、母がつくってくれる蜂蜜レモンはおいしいだけでなく、全身にあたたかさがじわーっと染み渡ります。つまりは愛が配合されているから。今になってそれがよくわかります。
　今でも、実家に帰ると母にお願いしてつくってもらいます。
　蜂蜜と母と私は切っても切れない、大切なかけがいのない存在。
　これからもずっとお世話になります。

（完）