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創作三蜜スイーツ（追一）

渡辺　碧水

　二〇二〇年六月下旬、新型コロナ対策で、避ける合言葉「三密（密閉 ・密集 ・密接）」にちなむ「創作三蜜スイーツ」の誕生が各地で相次いでいることに注目し、当「蜂蜜エッセイ」欄で紹介した。
　十月下旬の時点でも、少し落ち着いてきたようにも思われるが、感染恐怖の状態は続いており、暗に外出自粛が求められ、「ステイホーム！」が叫ばれている。
　そんな中、おいしいおやつを食べてホッとしてほしいとの願いの下、「三蜜スイーツ」作りの創意工夫はさらに高まっている。
　地域の関連店舗が連携し、経済活動の回復も込めて、コロナ禍を乗り切ろうとする動きも高まりを見せている。
　一例を採り上げて少し詳しく見てみたい。
　愛知県岡崎市内外の菓子店六店舗が連携し、二〇二〇年九月十日から始めた「三密避けてステイホームを楽しむ三蜜スイーツ」の合同企画販売の様子を採り上げる。
　内容等は岡崎市公式観光サイト「岡崎おでかけナビ」などから抜粋引用して紹介する。
　運営主体は岡崎ビジネスサポートセンター（オカビズ）と岡崎市観光協会。
　目的は菓子店の売上アップと店舗の認知アップ、在宅時間を楽しんで感染拡大防止。
　参加六店舗と、新登場の三つの「蜜」を使った限定スイーツは次のとおり。順不同で［品名／店舗名（所在地）、スイーツの概要と特徴］の順で示す。
○トロアネクタール／ガトータツミヤ（岡崎市戸崎新町）…黒糖蜜、蜂蜜、特製シャインマスカット蜜を使ったお菓子。岡崎駒立産のシャインマスカットからつくった特製の蜜やフランス ・プロヴァンス産蜂蜜を贅沢に使用。天然バニラ、黒糖蜜を浸み込ませたスポンジがアクセント。
○三蜜どら焼き／ますだ家製菓（岡崎市久後崎町）…看板商品（虎童子）から「黒蜜、白蜜、抹茶蜜」の三つの味を楽しめる「三蜜どらやき」が登場。ミネラルが豊富な北海道産の小豆、切れのいい甘さになる氷砂糖、愛知県産の小麦（きぬあかり）をつかったふんわりかつ噛み応えのある生地が特徴。
　【創作三蜜スイーツ（追二）へ続く】

（完）