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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜に感謝

山田和彦

 

 毎年、長野県飯田市の親戚から蜂蜜の瓶詰が送られてくる。それは子供時代から続けられているのですでに半世紀以上が経過する。当時は甘い物が食べたい年ごろだったので、毎年送られてくるのが楽しみの一つだった。
 学生時代、陸上部の試合や練習で家に戻ると、母は蜂蜜をお湯で溶いた蜂蜜ジュースを飲ませてくれた。その効果なのかホッと疲れが取れる思いがした。キャプテンだった私は時 々、父の水筒に蜂蜜ジュースを入れ仲間の部員に飲ませた覚えがある。
 同窓会などで久しぶりに彼らに会うと「あのときの蜂蜜ジュースの味は忘れない」と懐かしそうに言ってくれた。だが何と言っても風邪を引いたときや、食欲がないときに飲むといつのまにか体力が回復していた「良薬は口に苦し」とよく言われているが、私にとっての蜂蜜は健康の源だった気がする。

 

(完)

 

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