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蜂蜜エッセイ応募作品

オーストラリアの思い出の味

阿部愛

 

 私が人生で初めてマヌカハニーを口にしたのは、なんと初めて海外のオーストラリア。高校1年生の時に語学研修として8月に10日間ホームステイをして現地の学校へ通った。8月のオーストラリアは日本とは反対の季節で、制服のブレザーが必要だった。そして、不慣れな場所での生活のためか喉風邪をひいてしまった。そのときにホストマザーが、“It’s good for your throat. Lick it.”と瓶からマヌカハニーをくれた。” What’s this?” と私が聞くと、“It’s Manuka honey.”と教えてくれた。私は、はちみつと聞いてホットケーキにかけているいつものはちみつのイメージで舐めた。ところが、舐めた瞬間、なにこれ!?すごいスカスカする。たしかに、このスーッとする味は、喉に良さそうだ。でも、私の口は、もっと甘くてとろりとしたあのはちみつを受け入れる準備万端だったのに……。それからマヌカハニーを朝晩3日ほど舐め続けた。最初は初めての味に驚いたマヌカハニーだったが、日を追うごとに口に広がる香りと味の虜になってしまった。マヌカハニーの効能のおかげで、喉の調子も良くなり残りのオーストラリアでの研修を過ごすことができた。
 それ以来、マヌカハニーは私の生活によく登場するようになった。私は、幼いころから民謡を唄っており喉はとても大事なのだ。しかし、その大事な喉が私は弱いのだ。季節の変わり目や天気が安定しないと喉がすぐに痛くなってしまう。そこでマヌカハニーが私の救世主になってくれた。マヌカハニーそのものを買うのは学生の私には高価なので、「マヌカハニー配合」と書かれている商品をよく探すようになった。見つけたのはマヌカハニーの飴玉。私の近くにはいつもその飴玉がある。口に入れると、あのオーストラリアで舐めたハニーの味がして、オーストラリアでの思い出もそれを舐めるたびに蘇る。オーストラリアでは、ハニーの他にも食べたものは沢山あったが、生まれて初めて食べたマヌカハニーの味がとても良い思い出になった。これからもマヌカハニーには私のお供でいてほしい。

 

(完)

 

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