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消費者泣かせ⤵⤵⤵ 煩雑なマヌカハニーの規格のはなし

マヌカハニーは殺菌力が高い特別な蜂蜜であることが分かったけれど、いざ商品を選ぼうとするとき、なんだか意味不明な英数字が・・・?

UMF? MGO? TA・・・?

「数字の大きい方が良さそうなのは分かるけど、これっていったいなあに?」
と、消費者は必ず思うはずです。
はちぶんも例外にもれずそうでした(笑)。。。

結論から言いますと、これは検査方法や検査機関、あるいは考え方の違いから生じている表現の違いであり、同じマヌカ蜂蜜にかわりありません。
例えるなら、「花子さん」という名の女性がいたとして、彼女のことをある人は「花ちゃん」と呼び、ある人は「ハーちゃん」と呼び、またある人は「ハナッチ」と呼ぶようなものでしょう。

それにしても少し調べただけで、「UMF」「MGO」「TA」「NPA」「ULF」「AMF」「MGS」・・・7種類も見つけてしまいました。
いずれも抗菌・殺菌力を表わすものに違いないのですが、これだけあると消費者泣かせもいいとこです。

いわば、「花子さん」には特殊な殺菌能力があることが分かり、ならばどれくらの能力なのか算数的にあるいは国語的に、あるいは理科的、体育的に、異なったジャンルで数値化してみようということになったというところでしょうか?

では順に中身を見てみましょう。

1.UMF
“Unique Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)”の頭文字をとった規格で、マヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士によって規格化された最初のもの。
UMFに不随する数値は、消毒薬のフェノール濃度と比較したもので、UMF15+であれば15%濃度のフェノールと同等の殺菌力があることを意味する。
Unique Manuka Factor Honey Association(UMFはちみつ協会)のブランド。

2.MGO
マヌカハニーの抗菌性物質の主要成分「食品メチルグリオキサール」の含有量に特化した規格。
1kgのマヌカハニーに何mgの食品メチルグリオキサールが含まれているかを示し、例えばMGO100+には100mg/1kgの食品メチルグリオキサールを含む。
ニュージーランドのManuka Health社の登録商標、日本国内においては株式会社TCNの商標登録。

3.TA
トータルアクティビティーの略で、マヌカハニー以外の蜂蜜でも行われる検査法。
過酸化水素とメチルグリオキサールを合わせた黄色ブドウ球菌への殺菌力を、フェノールと比較等級法検査したもの。
抗菌力がメチルグリオキサール(MGO)10+で過酸化水素(HP)10+の場合、MGO+HPの抗菌力でTA20+と表記される。

4.NPA
Non-Peroxide Activity(非過酸化水素)の略で、食品メチルグリオキサールを意味する。
NPA値が高いほど密度が濃く、UMF規格と同じ検査のため、UMFと同等の効果がある。

5.ULF
Unique Leptospermum Factor の略で、フェノール溶液の抗菌性と比較した濃度を表し高いほど抗菌性が上がる。
オーストラリアのネズモドキ(マヌカと同じギョリュウバイ属の仲間の花)の殺菌効果を示し、検査方法はNPAと同じ。

6.AMF
active manuka factor の略で、MGO検査を行う。MGOの殺菌力をAMFアクティブ%と表記。

7.MGS
Molan Gold Standard の略で、UMF規格を作ったピーター・モラン博士が2010年に作った新しい規格。
MGO10は10%フェノール溶液と同等の数値。

なんだか知れば知るほど訳が分からなくなりますね!(笑)

今後ニュージーランド国内においては、「MGO(MG)」と「UMF」の2つに集約されていく方向だそうですよ♪

まあ、あくまでこれは規格の話で、マヌカハニーはマヌカハニーということですね。
等級を判断するおおざっぱな目安としては、やはり価格を基準にするのが分かりやすいかもしれません。

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