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日本のファーブルと呼ばれたハチの研究者たち

“ハチ学”とはあまり聞かない言葉ですが、日本のそれは世界の中でもトップレベルだといいます。
その背景には優れた先覚者がおり、今日は“日本のファーブル”と呼ばれる3人の学者を紹介したいと思います。

まず1人目は、岩田久二雄博士(1906~1994年)です。

大阪で生まれた氏は、京都大学で理学博士の学位を取得し、昆虫学者・生態学者として活躍した昆虫行動研究の草分けです。
特にハチ類の習性研究に没頭し、高校生の時から蜂の習性研究を行っていたといいます。
氏の業績のひとつとして、繁殖習性を5つに分類し、普遍的に比較できる方法を提示したことなどが挙げられます。
著書に「ハチの生活(岩波書店)」、「自然観察者の手記(朝日新聞社)」などがあります。

2人目は常木勝次博士(1908~1994年)です。

埼玉県出身の氏は岩田博士と並び称される昆虫学者で、北海道大学や福井大学の教授を経て、退官後も精力的に約500編もの論文や出版物を著わしました。
中でもハチ類の動物心理学的研究で世界トップレベルといわれる多くの論文を残しています。
著書に「ハナダカバチ研究記(札幌講談社)」、「アリの生活(札幌講談社)」などあります。

3人目は坂上昭一博士(1927~1996年)です。

千葉県で生まれ北海道大学農学部を卒業し、同大学院理学研究科博士課程を修了して昆虫社会学者になりました。
そのときの論文が「ミツバチに於ける視覚学習の知覚心理学的研究」。
その後、北海道大学の講師、助教授、教授を経、特にハナバチ類の研究をし、いくつもの賞を受賞しています。
著書に「ミツバチのたどったみち(思索社)」、「ハチとフィールドと(思索社)」などがあります。

実は彼らには共通点があります。

それは、彼らがハチ研究をするようになったきっかけが、いずれも子供の頃に読んだ「ファーブル昆虫記」だったというのです。

3人の博士の研究もさることながら、彼らに大きな影響を与えたファーブルという人物は、やはり偉大ですネ!

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