ミツバチと共に90年――

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北原白秋が訳した「まざあ・ぐうす」

マザー・グースは、イギリスのおとぎ話やナーサリー・ライムズと呼ばれる伝承童謡の総称ですが、そんな名もない英国の田舎の女性達が歌った詩の中に「A swarm of bees in May」というのがあります。

A swarm of bees in May(Mother Goose)

A swarm of bees in May
Is worth a load of hay;
A swarm of bees in June
Is worth a silver spoon;
A swarm of bees in July
Is not worth a fly.

直訳すれば「5月の蜜蜂の群」というタイトルで、内容は次の通りです。

5月の蜜蜂の群は
干草いっぱいの価値がある
6月の蜜蜂の群は
銀のスプーンの価値がある
7月の蜜蜂の群は
ハエほどの価値もない

なるほどミツバチたちが大活躍するのは5月から6月、春から初夏にかけての花盛りです。
イギリスの農家の女性たちは、そんなミツバチたちへ大きな期待を寄せていたのでしょう。
でも7月のミツバチは蝿ほどの価値もないとはちょっと言いすぎですネ。(笑)

この歌を北原白秋は「まざあ・ぐうす」で次のように訳しています。

五月のみつばち

五月のみつばちゃ、乾草(ほしくさ)一駄(いちだ)よ。
六月のみつばちゃ、銀のさじとおなじ価(ね)よ。
七月のみつばちゃ、はえの一匹にも、つっかわぬ。

なんか途端に日本の田舎農夫のおっさんがつぶやいているような歌になっちゃいますネ!(笑)
やっぱり蜜蜂って西洋が似合うのでしょうか―――?

いまは10月、そろそろ採蜜としては今年最後の蕎麦蜜の収穫がはじまる季節です。

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