ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

Suzuki Bee Keeping

サイトマップ RSSフィード
〒382-0082 長野県須坂市大字須坂222-3

記事一覧

「蜂神社」なんてあるの?

岩手県紫波郡紫波町の陣ヶ岡という丘に、「蜂神社」という名前の神社があります。

この地は幾度となく合戦の場となっており、それが陣ヶ岡という地名の由来になっているそうです。
そして、この神社のある場所は、古くは蝦夷の集落だったそうですが、大和朝廷が日本を統治してからは、陸奥国の土着の豪族、安部氏が居城を構えていました。

前九年の役といいますから時は平安時代後期の話です。

安倍氏は朝廷への年貢を怠るようになり、独立勢力を形成するようになりました。
そこで朝廷は源頼義を陸奥守として送り込み、安部氏の勢力を抑え込もうとします。

ところが派遣された源頼義は、安倍貞任の軍勢にとても手こずりました。
おまけに当時、厨川柵と呼ばれた城を守る柵の周辺の藪にはたくさんの蜂の巣があり、兵士たちは刺されてほとほと困り果てていたのです。

その様子を見た頼義は、ある作戦を講じます。

夜になって蜂の巣を袋に取って集めたかと思うと、蜂を怒らせ、すかさず貞任の陣営に投げ込んだのです。
怒った蜂達は、一斉に貞任軍を襲いました。
それと同時に攻めかかった頼義軍は、見事勝利をおさめたのです。

貞任はさらし首となり、やがて首は京に送られました。
また、弟の宗任も捕えられ京に護送され、その後は周防に流されてついえたといいます。

蜂を使って勝利をおさめた頼義は、その蜂の死骸を集め、丁寧に葬ってこの「蜂神社」を建立したのでした。

ちなみにこの蜂はスズメバチではなくニホンミツバチのようで、蜂を祀った社は全国でもとても珍しいといいます。
でも、戦で蜂を使うなんて面白いですネ!

はちみつ家メニュー

Copyright (C) 2011- Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.