ミツバチと共に90年――

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ミツバチの税金??女王蜂の強烈フェロモン!

ミツバチ社会ではカースト(階級)が保たれています。
つまり一番偉いのが女王蜂で、以下働き蜂や雄蜂がその社会の中で連なっているわけです。

でも働き蜂同士は年齢によって職業(笑)の違いはあっても身分の違いはありません。
また、働き蜂(メス)の方がオス蜂より偉いんじゃない?という話もありますが、男女同権なので差別はいけません。(笑)

そうして見るとミツバチ国家は、吉田松陰云うところの「一君万民論」に近い階級社会といったところでしょうか?(笑)

しかし、その社会体制をどのようにして保っているのかとても不思議です。

その秘密が女王蜂が出す〝女王物質〟と呼ばれるフェロモンにあります。

アリなどもそうですが社会性昆虫というものは、階級の分化を図るそうしたフェロモンを出すことによって、階級社会の形成と維持をしていることが分っています。
そう、女王バチが分泌する女王物質には、他のメス(働き蜂)のタマゴを生む機能を抑え、働きバチとして行動するよう仕向ける力があるんですネ!

そしてその主成分は9オキソデセン酸という物質で、その他、王台の形成を阻止したり、分蜂の際にミツバチ達を集合させたり、空中婚の際はオスを引きつける役割なども担っているんです!

では、女王蜂が年をとり女王物質の分泌量が少なくなったり、あるいは突然死んでいなくなったりしたら巣はどうなるのでしょうか?これは働き蜂にとっては一大事!
すると、王台形成の抑制力も弱まるわけですからり、働きバチ達は若い幼虫を数匹探し、急きょ王台づくりにとりかかるのです。

また、もし巣の中に若い幼虫がいないときは、抑制されたメスとしての卵巣が目覚め、やがて産卵できるようになるのですからびっくりですネ!
いずれにせよ女王がいなくなったらたいへんです。

働き蜂たちはそんな女王蜂のためにローヤルゼリーを作り続けます。
いわばローヤルゼリーは働きバチにとっては税金みたいなもので、納税の見返りとして〝女王物質〟という社会秩序が保たれた安心の生活を手に入れているわけですネ!

我々人間も国に税金を払っているわけですから、もっと経済が安定し、将来の不安もなく、ずっと安心して暮らせる社会を作ってもらいたいものです!(笑)

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