ミツバチと共に90年――

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蜂が出てくる落語『田舎芝居』

上方落語に『田舎芝居』というのがあります。
そこに蜂が登場するので、今日はそのお話を紹介しましょう。

『ある田舎村の鎮守祭で、村芝居を出すことになりました。

ところが、一流の役者を頼むと千両もふんだくられると聞いた世話人はぶったまげ、
「一番安くて悪い先生を頼もう」
ということになり、見つけた役者が江戸下谷北稲荷町に住む中村福寿という三流役者。

しかしそんなうだつのあがらない役者でも、田舎に来れば神さま扱い。
庄屋の家に招かれて、下にも置かぬ大歓迎を受けました。

行う演目は「仮名手本忠臣蔵」。
中村福寿は敵役の高師直を、桃井若狭助は村人が演じることになりました。

しかしあり合わせの衣装に田舎言葉では何ともしまりません。

そうして当日本番を迎えます。
ところが、稽古の時に外に干していた烏帽子の中に、蜂が巣を作っていたことを誰も知りません。

舞台は、反乱を起こし戦死した新田義貞の兜を八幡宮に奉納するという時、師直が若狭助を罵倒する一番の見せ場にうつっていきます。

「だまれ若狭!義貞が討ち死にのみぎりは大わらわ。死骸の前に討ち取った兜の数が四十七!どれがどうとも分らぬ兜。奉納したその後で……」
と、そこまで言いかけ、突然、福寿演じる師直が、
「アタタタタ……」
と言い出します。
そう、烏帽子の中では出どこのない蜂たちが、福寿のハゲ頭を刺しまくっていたのです。

福寿の頭はあっと言う間にコブだらけ。
見物人はそのふくれ上がった頭を見て、
「どこの国に師直とデコスケの早変わりがあるものか!」
と怒り出します。

芝居はその後もメチャクチャで、なんともしまりのない鎮守祭となってしまいました。』

と、まあ、こういう落語です。

お金を惜しんじゃいけないよ、ということでしょうかネ?(笑)

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