ビートルズを聞いていると、たまに「ハニー」がつく曲があります。
今日はその中のひとつ「ハニー・パイ」をご紹介します。
この作品は1968年に発表された通称「ホワイト・アルバム」に収録されています。
作ったのはポール・マッカトニー。ギターソロはジョン・レノンが担当したらしいですが、ジョンの証言によれば、
「ポールは機嫌のいいときにはオレにソロを取らせてくれるのさ」
と語っているそうです。(笑)
歌詞の内容は他愛もない……と言ったら怒られてしまうだろうか?
イギリス北部のとある町にいた「ハニー・パイ」という名の彼女が、今ではアメリカのハリウッドで大スターとなってしまった。
その恋人だった男が、
「ハニー・パイちゃ~ん!戻ってきてくれ~!」
と懇願する歌なのです。(笑)
ハニーってハチミツのことじゃなく、人の名前だったんですね。
Honey pie you are making me crazy
ハニー・パイ、おいらはもう頭が狂いそうだ!
I'm in love but I'm lazy
愛してるよ!だけど、おいらは怠け者なのさ……
So won't you please come home.
そう、だから、どうか戻ってきておくれよ~
ビートルズの曲にありがちな「だめんず」の登場です!(笑)
でもビートルズが一世を風靡した頃の男性に対する価値観というのは、男は強いもので涙など絶対に見せないという所謂「男らしさ」が美徳でした。
ところがビートルズはその価値観をひっくり返し、男の弱さのありのままの姿を描いたのです。
それは彼らが時代の最先端を進み得た、ひとつの要因だったとも言われています。
ホワイトアルバムにはもうひとつ「Wild Honey Pie」というインストルメンタル的な曲もありますが、これと「Honey Pie」との関連はないそうです。
その他「Honey Don't」や、「Ooh! My Soul」にもhoneyを連発する歌詞があったり、ポールはひょっとしてハチミツが大好きなのでしょうか?(笑)
では、You Tubeでみつけた「Honey Pie」をお聞きください。