ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

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日本の昔ばなし『蜂の恩返し』

連休明け、いかがお過ごしでしたか?
今日は昔話をひとつご紹介したいと思います。

『むか~しむかし、あるところに、とっても貧しいけれど、とっても正直な男が住んでおったそうな。

ある日、男が仕事を終えて家に帰る途中、子供たちが蜂の巣に石を投げて遊んでいるのを見かけました。
男は蜂をかわいそうに思って、子供たちに、
「ほれほれ、蜂がかわいそうでねえか。やめろ、やめろ」
と諭して、その乱暴な遊びをやめさせました。

ちょうどそのころ村の長者どんの家では、美しい娘のお婿さんを探しておりました。
長者どんが言うには、
「この屋敷の屋根から岩を落とすで、その岩を受け止めることができた者を娘の婿にしたいと思う。どうじゃ、そういう力持ちはおらんかいの?」
と、婿探しをはじめました。

すると話を聞いて、我こそはと名乗る力自慢の男が次々と長者どんの家に来ては挑戦しようとしましたが、岩のあまりの大きさに肝を潰して、
「こんなドでかい岩を受け止めたら、下敷きになって死んでしまうわい!かなわん、かなわん!」
と、ことごとく逃げ出してしまうのでした。

さて、
例の男がいつものように草を刈っていると、そこへ一匹の蜂が飛んで来て言いました。
「ぶんぶんぶん……、長者どんの岩は渋紙だ……、ぶんぶん……」
男には蜂の羽音が、そう言ってるように聞こえました。
「長者どんの岩は渋紙だ……、ぶんぶん……」
いいえ、確かに蜂はそう言っていました。

「蜂さん、それは本当かい?それはいいことを聞いたわい」
男はさっそく長者どんの屋敷に向かい、岩落しの試練を受けることにしました。

そして男は屋根の下でかまえると、屋根から大きな岩が落とされました。
次の瞬間、男は落ちてきた岩をひしと受け止めました。なるほどそれは蜂が教えてくれたとおり、大きいけれども軽くて柔らかい渋紙をまるめたものでした。

長者どんは、
「なんと度胸のあるやつがいたものだ!」
と喜んで、男を娘の婿として迎えたということです。』

なんか最初は浦島太郎に似てますネ!(笑)

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