ミツバチと共に90年――

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女王バチの恐るべき生態

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ひとつのミツバチの巣で働き蜂が多くなりすぎると「分蜂」という現象がおこります。

分蜂とは簡単に言うとお引越しで、そうすることで巣が2つになります。
人間社会でいえば本家と分家に分かれるといったところでしょうが、母親の方が家を出るわけですからちょっと感覚が違いますかネ?(笑)

分蜂する前、巣にはいくつかの王台が作られ、女王バチはそこに後継の卵を産み付けてから巣を出ます。
巣を出た女王バチに団子のように群がるミツバチの光景はそれはそれはすごいものがありますヨ。

さて、女王バチがいなくなった巣では、王台に産み付けられた次期女王候補が順に孵化していきますが、新女王になれるのは1匹だけです。

そして信じられない行動をとります。

最初に孵化した女王バチは、他の孵化していない女王バチ候補を王台から引きずり出し、次々に殺してしまうのダ!
さらに、同時に成虫になった者がいたとしたら、そのどちらかが死ぬまで戦い続けるのです。
なんて残酷な……!
そうして生き残った者が新女王の座につくんですネ!

ローヤルゼリーだけを食べ続けるせいか女王バチの成長は早く、間もなく優れた繁殖能力を持って成虫となります。

そして、新女王の初仕事は交尾をすることなんです!

孵化して1週間もすれば巣を飛び出して、性フェロモンをまき散らしながら他の巣から雄蜂を呼び寄せるのです。
そしてようやく女王の心?(笑)を射止めた雄蜂と交尾をします。
これがミツバチの空中婚と呼ばれるもので、これは近親交配を避けて強い子孫を残すための行動だと考えられています。

交尾を終えた雄蜂は、生殖器ごと女王バチに引きちぎられて死んでしまいます。
あわれ雄蜂!でもこれが雄蜂の生涯でたったひとつの役割なのダ!

女王バチは1度の空中婚でおよそ8回の交尾を行って巣に戻りますが、その後の一生は卵を産むことだけに専念して何年も生き続けます。

恐るべし女王バチ!

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