ミツバチと共に90年――

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『源氏物語』に登場するハチミツ芳香剤

ハチミツは古来、芳香剤としても利用されてきました。

平安時代に書かれた世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』にも、このハチミツの芳香剤が登場します。

それは第37帖「鈴虫」の最初の方に出てきます。

『荷葉の方をあはせたる名香、蜜をかくしほろろげて、たき匂はしたる』
と。

「荷葉(かよう)」とは夏に用いた蓮の匂いに似せた薫物(たきもの)のことで、「蜜」というのがハチミツです。
また、「かくし」は「隠し」で、「ほろろげる」とは「ばらばらにほぐす」という意味で、現代的に訳せば「すっごくイイお香を、ハチミツを控えめにほぐして、焚いて匂わせたのヨ!」といったところでしょうか。(笑)

与謝野晶子が現代語訳した源氏物語には、
『幾つかの小香炉には蜂蜜の甘い香を退けた荷葉香が燻(く)べられてある』
とあり、おそらく仏前の様子を描いた場面ですから、ハチミツの華やかで甘い香りは控えていたのでしょう。

いずれにせよ、当時の日本で、ハチミツが芳香剤として使われていたことが分ります。

日本ばかりではありません。
古代エジプトにも、また古代の中国にも、ハチミツを用いた芳香剤があったそうです。

食べるだけでなく、たまにはハチミツの香りを楽しむのもいいかもしれませんネ!(笑)

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