ミツバチと共に90年――

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グリム童話のミツバチ

今日はグリム童話に出てくるミツバチのお話をしたいと思います。
タイトルは「ミツバチの女王」です。

三人の王子が旅に出たお話です。
途中、大きなアリの巣を見つけた二人の兄が言いました。
「この巣をほじくり返そう!」
すると弟の王子が「そっとしておきましょう」と止めました。

次に湖で水上のカモを見つけて、二人の兄は、
「焼き鳥にして食べよう!」
と言いました。
すると弟はまた「そっとしておきましょう」と止めました。

次に三人の王子はミツバチの巣を見つけました。
「ミツバチを焼き殺してハチミツを取ろう!」
と、二人の兄は言いましたが、弟は今度も「そっとしておきましょう」と止めました。

やがて三人は立派なお城にたどり着きます。

しかしネズミ色の石像がたくさんあるだけで、人っ子ひとりいないお城でした。
やがて3人は、その石像が魔法で石にされた人間であることを知ります。

お城の中に入るとネズミ色の小人がおり、小人が持っていた石版には次の言葉が刻まれていました。

『3つの仕事をなせば城の魔法がとけ救われるであろう』
その3つの仕事とは、
1.夕刻までに森に隠された千つぶの真珠を一つ残らず集めること。
2.水中から王女の寝室の鍵を拾ってくること。
3.眠っている三人の王女の中から末っ子の王女を当てること。
でした。

「よし!おれたちがやってやる!」
と、二人の兄は真珠を探しに行きましたが、二人とも一つ目の仕事すら達成できず、二人は石にされてしまいます。

ところが弟の王子が森に行くと、以前助けたアリ達が仲間を引き連れ千つぶの真珠を集めてくれました。
次に二つ目の仕事をするため湖へ向かった弟の王子は、これまた以前助けたカモ達がやってきて、難なく水の底から鍵を拾うことができました。
その鍵で王女の寝室に入った弟はいよいよ三つ目の難問に挑みます。

ところが眠っている三人の王女というのは、姿かたちがそっくりで全く見分けがつきません。ただ違っていたのは寝る前に食べたという食べ物の違いでした。
長女は砂糖の固まりを、二女はシロップを、そして末っ子の王女はハチミツを食べて眠りについたのでした。

3人の王女の枕元で弟の王子はほとほと困り果ててしまいましたが、そこへ以前助けたミツバチの女王が飛んできて、ハチミツを食べた王女の唇に止まったのです。
そう、弟の王子は三つの仕事をやりとげたのです。

その途端お城の魔法がとけて、石にされていた者達がもとの姿に戻りました。

そうして弟の王子は、末っ子の王女と結婚し、お城の王様になって末永く幸せに暮らしたということです。

なんかとてもシンプルでロマンチックですね~♪

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