今日は世界の昔話をひとつ紹介したいと思います。
タイトルは『ハエとミツバチ』です。
むかしむかし二人の姉妹がおりました。
働き者の妹は、寒い冬に備えてせっせと食べ物を集めています。
ところが姉ときたら毎日遊んでばかりです。
「ねえねえお姉さん。そんなに遊んでばかりだと、冬を越せないわよ!長い冬はどこを探しても花なんか咲いてないんだから!」
でも姉はのんきに言いました。
「若いくせに先の心配なんかしてどうするの?人生どうにかなるものよ……。わたしの妹は働き者だから、そうなったらおいしい蜜をきっとごちそうしてくれるわ」
でも、遊びたいのを我慢して働く妹は、怠け者の姉と別々に暮らす事にしました。
そして寒くて長い冬がおとずれました。
蜜の蓄えのある妹は、のんびりと暮らしています。
ある日そこへ、お腹を空かせた姉がやって来ました。
「お願いだから食ベ物をめぐんでちょうだい!もう死にそう……」
そうして怠け者の姉は罰としてハエに変わり、働き者の妹はミツバチになったということです。
『アリとキリギリス』にとてもよく似たお話ですネ!
昆虫の世界も「働かざる者食うべからず」なんでしょうか?